コラム
白樺の知られざる活用法!化粧品・インテリア・食品まで幅広くご紹介

白い樹皮が美しい白樺には、さまざまな活用法があることをご存知でしょうか?木材として家具やインテリアに使われるだけでなく、化粧品や食品、飲料品として加工されることも。 こちらの記事では、意外なところで使われている白樺の活用法についてご紹介していきます。

白樺の樹皮・樹液を使った活用方法

さまざまな方法で活用されている白樺の樹皮や樹液。樹皮は家具やインテリア用品、樹液は美容・健康効果のある飲料品や化粧品になるなど、さまざまな加工品へと姿を変え、わたしたちの生活に役立ってくれています。

白樺の「樹皮」の活用方法

白樺の樹皮は、フィンランドやロシアなどで家具やインテリア用品を作るため古くから活用されてきました。

樹皮は柔らかく加工しやすい性質をもつことから、カゴやオーナメントなどの細かなものを作るために活用しやすい材料。染料にもなるので、北欧では小物をつくるために欠かせないとされています。

白樺樹皮の活用の歴史はヨーロッパだけでなく、モンゴルや中国を中心とした東アジアにも見られるもの。モンゴルや中国東北地方では、太古の時代からカゴ・船・ゆりかご・家屋・楽器などを作るために白樺の樹皮を活用していました。

白樺の「樹液」の活用方法

白樺の樹液は「飲む化粧水」と呼ばれるほど栄養豊富で、飲料品や化粧品に加工されることがほとんどです。

アイヌ民族は古くから白樺の樹液を健康に良い薬として飲んでいたとされますが、ロシア・中国・北欧でも同じような習慣があったと言われています。

白樺樹液はほんのりと甘く、アミノ酸やミネラルを多く含むことが特徴。最近では、日本の東北地方や北海道でも白樺樹液の飲料品や化粧水、石鹸などが販売されています。

白樺を活用した家具・インテリア

家具やインテリア用品としての活用法が一般的な白樺。白樺を活用した家具には、次のような特徴があります。

細かな加工が施しやすく見た目が美しい

先にお話したとおり、柔らかな白樺は細かな細工がしやすく、色の白さから見た目が美しいことが最大の特徴。他の木材では難しい編み込み細工などにも適していて、曲げ加工が必要なインテリア用品づくりでも大活躍します。

防腐性・防水性・抗菌性・防虫性に優れる

白樺製の家具やインテリア用品は、見た目が美しいだけでなく、機能性に優れることも魅力のひとつ。抗菌作用・防虫作用・防腐性・防水性があるとされているので、日常的に使う家具やインテリア用品に適した材料です。

燃えやすい

白樺は家具やインテリア用品の材料としてさまざまな魅力をもちますが、燃えやすいという難点もあわせもっています。

雨の中でも燃えるので、薪の材料としても使われるほど。火の近くで使う家具やインテリア用品を作るには向いていません。

白樺を活用した化粧品

家具やインテリア用品としての白樺活用法をご紹介してきましたが、ここからは化粧品への活用法についてお話していきます。

アミノ酸とミネラルなどの栄養素が豊富

白樺の樹液には、天然のアミノ酸やミネラルなど、肌にとって必要な栄養素がたっぷりと含まれています。

含まれている栄養素は、17種類ものアミノ酸と7種類のミネラル、そして糖質、タンパク質などです。

肌のうるおいを守る天然保湿因子は、アミノ酸やミネラルで作られています。

特に、肌を乾燥から守るためには天然保湿因子が欠かせません。含有されている栄養素の多さを知ると、肌にとって必要な栄養素が含まれた白樺樹液が「飲む化粧水」と呼ばれていることにも納得していただけることでしょう。

フィラグリン産生量を増やしうるおいを守る

白樺樹液は肌の天然保湿因子を増やし、うるおいを守ったりバリア機能を高めたりする効果をもちます。

肌を乾燥から守る天然保湿因子は、アミノ酸のひとつである「フィラグリン」という物質が分解されて作られるもの。

そしてバリア機能を高めるためには、肌の上に膜を作り出す「コーニファイドエンベロープ」というタンパク質から作られる物質が必要です。

白樺の樹液には、フィラグリンとコーニファイドエンベロープの両方の産生を促進させる効果があると認められているので、肌の保湿やバリア機能向上に役立ってくれます[1]。

[1]参照:JSTAGE:(PDF)シラカンバ(BetulaplatyphyllaSukatchevvar.japonicaHara)樹液の培養ヒト表皮角化細胞の分化に及ぼす影響

乾燥しがちな肌、年齢を感じる肌、ゆらぎがちな肌に悩んでいる方には、白樺樹液を配合した化粧品がピッタリです。

フィトンチッドの効果で抗菌作用も

樹木には「フィトンチッド」という香りのもとになる成分が含まれていて、抗菌・殺菌などの作用をもつことで知られています[2]。

[2]参照:アグリナレッジ:フィトンチッド液の除菌および消臭効果について

白樺にもフィトンチッドは含まれていて、化粧品成分として活用すると、肌の雑菌繁殖を抑えてくれる効果が期待できるでしょう。

石鹸の原料として白樺が使われているのも、抗菌作用をもつフィトンチッドが含まれているためだと考えられます。

白樺が含まれるお菓子や食品

白樺の活用法としては意外かもしれませんが、お菓子や食品に活用されることも少なくありません。

その代表は「キシリトール」です。虫歯になりにくい甘味料として有名なキシリトールは、白樺の樹液を原料とした人工甘味料。

ガムや歯磨き粉、マウスウォッシュなどに広く使われており、わたしたちも日常の中で頻繁に口にしています。

白樺が多く分布する北海道や長野県では、ほんのりと甘い樹液を利用して、チョコレートやキャラメルなど白樺のお菓子を作りお土産品として販売。

燻の材料として白樺を使い、スモークチーズを作っている北海道の牧場もあります。

このように樹木としては珍しく、食品やお菓子にも広く活用されているのが白樺です。

白樺の樹液は飲める?

白樺の樹液は飲める?

白樺の樹液は、そのまま飲むこともできます。

白樺樹液100%の飲料品は多く販売されていて、北海道のお土産品としてはもちろん、健康・美容効果のある飲料品としても人気。

味や香りはほぼありませんが、水のようにサラッとしていて、わずかに白樺の香りが漂う爽やかなのどごしが特徴的です。

アミノ酸やミネラル、糖質、タンパク質などの栄養素を直接体の中に取り込めることもうれしい効果ですが、ヨーロッパではデトックス効果があるドリンクとして人気を集めています。

飲料品になるのは樹液だけでなく、白樺の葉を使ったお茶を販売している会社も。白樺は家具やインテリア用品づくりのためだけでなく、化粧品・食品・お菓子・飲料品と、幅広い用途で活用されています。

知られざる白樺の活用法は種々様々

白樺の活用法は種々様々

白樺は木材として家具やインテリアにも使用されていますが、化粧品・食品・お菓子・飲料品など、意外なところにも広く活用される樹木です。

樹皮は柔らかく細工物を作るために便利で、樹液には豊富な栄養素が含まれるうえに、天然保湿因子の産生を促す効果もあると報告されています。

白く美しい樹皮をもつ白樺は、森林の景観を明るくしてくれるだけでなく、さまざまな加工品として姿を変え、わたしたちの生活の中で役立ってくれているのです。